食育

早寝、早起き、朝ごはん

食育とは、様々な経験を通じて、「食」に関する知識と「食」を選択する力を取得し、健全な食生活を実践できる人間を育てる教育のことです。

日常生活で、親が子どもにできる、すべき教育だと思います。

 

私の教室にいつも眠い小学1年生の生徒さんがいます。

学習しながら、舟をこいでいます。熟睡してしまうこともありました。

お母さまは、しっかりお子さんに向き合われています。

『早寝、早起き、朝ごはん』ができているか、気になりました。

特性から睡眠がとれにくいのはわかっていました。

朝ごはんを食べてから登校しているか、お聞きしました。

何とか食べさせているとのことでした。

「菓子パンなら食べるので、毎朝菓子パンです」

発達に特性のあるお子さんは、偏食なことが多いので、親御さんはご苦労されます。

野菜は一切食べないとか、白いご飯は食べられない、逆に白いご飯しか食べない、などいろいろあります。

このお子さんは好き嫌いはあまりないものの、朝眠すぎて食べられないとのことでした。

「菓子パンはやめましょう」と進言しました。

毎朝だと、一年で365個の菓子パンを食べることになります。

甘い菓子パンには糖分が、調理パンには添加物が多いのでお勧めしません。

たまに食べるのなら問題はありません。

ご褒美やおやつの代わりにのお楽しみ程度にしましょう。

お母さまにおたずねしたところ、魚を食べないとのことでした。

工夫して魚を食べさせてほしいことと、オメガ3系脂肪酸を摂ることをお話しました。

そして下記に紹介している本をお貸しました。

お母さまはさっそく試してくださいました。

お魚を食べたとご報告くださいました。

魚だけではなくオメガ3系脂肪酸も摂るようにしてくださいました。

すると、あんなに教室で眠たかったお子さんが、まったく眠くないのです!

私もびっくりする改善でした。

もちろん、食事だけではなかったと思います。

朝からお母さんが作ってくれたご飯を食べることで、学校へ行く元気が出たのかもしれません。

子どもは毎日成長しているので、体力がついてきて眠たくならなくなったのかもしれません。

 

親は栄養のバランスを考えて、工夫をしながら子育てをしているでしょう。

野菜きらいなお子さんのために、見えないように小さく刻んでまぜるとか、すりつぶしてスープにするとか、手間をかけていますよね。

ありがとうございます。

その愛情が、お子さまを健康に健全に育てるのだと思います。

 

食べてほしくないもの

子どもを育てるときに気にするのは、栄養のバランスや好き嫌いに関してではないでしょうか。

積極的に食べさせたいもの、食べさせたくないものに関しては、後回しになっていませんか?

私が子育てをしていた時は、完全に後回しでした。

きちんと3食を食べたのなら、おやつはあまり気にしていませんでした。

ハムやソーセージも毎日のように食卓にあげ、お弁当にも入れていました。

トランス脂肪酸が入っているマーガリンも食べさせてしまいました。

今ならもっと正しい食育ができると思います。

 

私は以前病気をしたときに予防医学の観点から、少し勉強したことがあります。

今は、甘いお菓子や炭水化物、加工肉は控えめにしています。

タンパク質をしっかり摂り、サラダには亜麻仁油などオメガ3系脂肪酸をかけています。

サラダ油は使わず、オリーブオイルで調理しています。

白いご飯やパンは摂らずに、発芽玄米や全粒粉入りのパンを食べています。

植物性のたんぱく質は積極的に摂ります。

揚げ物やポテトチップスは極力食べません。

人工甘味料の入った飲料も避けます。

健康にいいものを食べたからと言って、長生きができるとは限りませんし、ましてや幸せになれるわけでもありません。

それでも、自分の体に気をつけている、自分をメンテナンスしているということが、心の平安につながっていると思います。

健康に気を使った食事は、お値段が高めになるので、無理をせずできる範囲でいいと思います。

 

京都大学が行った調査で、好き嫌いが多く緑黄色野菜の摂取量が少ない子ほど、感情制御が困難であることが確認されています。

また、イギリスのサウサンプトン大学の研究では、合成着色料と保存料を含んだジュースを飲むグループと、添加物が入っていないジュースを飲むグループに分けて調査、分析した結果、前者のグループの子どもの方が、注意が散漫になるなどの多動の症状が発生することが確認されたそうです。

体は食べたものでできていますが、こころも食べたものに影響されるということです。

 

今より少しだけ、子どもが食べるものに気を遣っていただけると嬉しいです。

何事も、過ぎたるは及ばざるが如しです。

ほどほどでいいので、バランス以前に、口にした方がいいもの、悪いものを学んでみましょう。

食育は、子どもが育ち、自ら食べるものを選ぶようになるときのために必要な知識です。

 

「賢い脳」は脂が9割 地頭のよい子をつくる「育脳ごはん」 | 小山浩子 |本 | 通販 | Amazon

ポイントアイコン

ポイント

  • 食育は親がすべき教育である
  • 食べさせたいもの、食べさせたくないもを学ぶ
  • 体も心も食べたものでできている

カテゴリー

この記事を書いた人

Be代表 岡部綾
学習塾を20年以上経営し、多くの親子の相談に寄り添ってきました。
親は皆、子どもを愛し、悩みながら子育てをしています。
どんな小さな悩みでも一緒に考え、より良い明日を過ごせるようお手伝いします。
最新記事
自己肯定感一覧 >
学習オンライン

学習コンサルグループ では子供の 学習をに関する オンラインのご相談 を承っています。