発達障害とコミュニケーション能力
コミュニケーション能力は育つのか
コミュニケーション能力は適切な子育てで育つとお話ししました。
では自閉症スペクトラム障害やADHDの子どももコミュニケーションが育つでしょうか。
育ちますが、健常児と同じではありません。そもそも健常児であっても、同じではありません。
ASDのお子さんは言葉の発達が遅かったり、自分の興味のあることしかはなさないことがあります。
子どもの検診で、目が合わない、指差しをしない、呼んでも振り返らないなどの特性で、自閉スペクトラム症を疑われた場合、すでにコミュニケーションに問題があると思われます。
ADHDの衝動性でおともだちに暴力をふるってしまう、暴言を吐いてしまう、も同じです。
コミュニケーションがうまく取れれば、おともだちと喧嘩になることも少ないでしょう。
私は、差別したいのではなく、認めるところから始めてほしいのです。
認めなければ前進できません。
子どもの特性を理解してできることがある
自閉症スペクトラム障害やADHDのお子さんが悪いわけではありません。
愛情を注いで育ててください。
それでも難しいことは、残念ながらあります。
それはお母さまのせいでもお子さんのせいでもはありません。
療育でカバーできることもあります。あきらめる必要はありません。
ADHDであれば小学校の高学年になると落ち着いてきます。
周りの理解を得ながら、子育てをしていきましょう。理解者を増やしましょう。
この文章を読んでいただけているということは、お母さまが子育てをもっと良いものにしたい、子どものためにもっとできることはないだろうかと、ネット検索をしていただいたからでしょう。ありがとうございます。
この世はそんなに悪いものではありません。
優しく、理解がある人もたくさんいます。その中で生きていけるように、親が段取りをすればいいのです。
その中で生きていけるだけのコミュニケーション能力があればいいのです。
一部上場企業に就職しなくても幸せな人はたくさんいます。
私もその日暮らしの自営業者ですが、それなりに理解者もいますし、幸せです。
子どもの幸せについて考えてみてください。
思わず考えちゃう | ヨシタケシンスケ |本 | 通販 | Amazon
ヨシタケさんの独特な視点で日常を切り取っています。愛が詰まったほのぼのとした作品で、明日も生きていけそうな気がします。ぜひご一読ください。
ポイント
- 発達障害の子どももコミュニケーション能力は育つが、特性に応じた理解が必要である。
- 子育ての困難さは親のせいではなく、周囲の理解と療育が支えとなる。
- 幸せの形は人それぞれであり、子どもがその中で生きていける環境づくりが大切である。
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