子どもの居場所
フリースクール
学習塾をやっていると、4月が一年のスタートです。
進学や進級を迎え、子どもたちが目を輝かせている姿を見ると
こちらまで元気をもらいます。
そんな姿に刺激されて、私も4月は何かをはじめたくなります。
学習塾の仕事は午後からが本番です。
午前中は準備の時間にあてていますが、教室自体は空いています。
そこで、この時間帯を不登校のお子さんのための
フリースクールとして開放することにしました。
経営者としては少し甘いかもしれませんが、まずはボランティアとして、
子どもの居場所を作りたいと思っています。
親の気持ち
実は、私自身の2人の子どもも、学校に行けない時期がありました。
子どもが家にいるのに、仕事に行かなければならない。
体調が悪ければ心配ですし、
元気なら元気で、「ふらふら出歩いていないかな」と
気がかりは尽きませんでした。
子どもの体調や学力はもちろんですが、
親もまた、自分の生活や人生をどうやりくりしていくかという
壁にぶつかります。
私は自営業なのである程度時間の融通が利きましたが、
それでも葛藤の毎日でした。
不登校の理由はいろいろあります。
家庭の事情も、子どもの特性も一人ひとり違います。
でも、やり場のない親の気持ちは、痛いほどよくわかるのです。
「不登校」という数字の向こう側
近所の公立小学校では、1クラスに2~3人ほどが
不登校または保健室登校、あるいは登校したりしなかったりの状態にあります。
文部科学省の定義では「年間30日以上の欠席」を不登校としています。
2024年度の小中校生の不登校は、過去最多の35万人にのぼりました。
数字だけではピンとこないかもしれませんね。
東京23区の6~15歳の子どもの数が95~100万人です。
35万人という数字がどれだけ大きいかわかります。
でも、この数字には含まれていない子どもたちがたくさんいます。
病院で心の病気と診断された「病欠」の子、
30日には満たないけれど休みがちな子、保健室登校の子、
経済的な理由で学校へ行けない子……。
そうしたケースを合わせれば、実際にはもっと多くの子どもたちが
学校に行けていないのが現状です。
そして、35万人の子どもたちの背後には、
同じように悩む70万人のご両親がいます。
ある親御さんから、こんな相談を受けました。
「ランドセルを背負って教室に来て、朝の会だけでもさせてあげられませんか」
その切実な願いを、私は断ることができませんでした。
これからのこと
4月中にNPOの届け出を済ませ、まずはお試し期間としてスタートします。
5月からは、学習支援の会のような形で本格的に活動していく予定です。
ありがたいことに、大家さんも「是非やってください」と
快諾してくださいました。
事務的な手続きや補助金の申請などは信頼できるSさんが
引き受けてくれています。
私は教室を提供し、必要があれば勉強を教える担当です。
子どもの居場所
すべての子どもに、安心して楽しく通える場所があってほしい。
好奇心を大切にしながら、自分らしく伸びていける環境を整えたい。
そんな未来へのお手伝いとして、子どもの居場所をつくりたいと思っています。
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