停滞期に塾を増やしても

停滞期に塾を増やしても

子どもの成績が上がらない場合、あなたはどうしますか?

中学受験、高校受験の前であれば、頭を悩ませ、心を痛めるでしょう。

 

成績がなかなか上がらない時期があります。その時の親の対応が大切です。

まず子どもを観察しましょう。

小言を言いたくなるのをじっと耐えて、見守り励まします。

できる親であれば、子どもの弱点を見つけ、一緒に立ち向かうこともするでしょう。

 

いけないのは、やみくもに塾を増やしたり変えたり、勉強時間を増やすことです。

不合格になりたくない子どもは、親の期待に必死にこたえようとするでしょう。

親は「子どものことを想って」と言うでしょうが、子どもはどうでしょう。

のちのち「無理やり受験させられた」「勉強させられた」と言いかねません。

 

 

私の教室で、なかなか伸びない生徒がいます。停滞期です。

一生懸命コップに水を入れていますが、コップが小さくて、たくさん水が入らない状態です。

この時に何をすべきか。

コップが大きくなるのを待つのです。心と体の成長です。

コップが小さければ、どんなに高い塾に通わせても、高い参考書や家庭教師をつけても伸びません。

モチベーションを落とさないように気を配りながら、待つのです。

成績が伸びない子どもを責めても、解決はしません。

親の懐の深さを見せるときです。

小言を言わず待ってくれた親を、子どもは信頼します。

 

 

子どもは日々成長していますから、停滞期があるお子さんは少ないです。

あってもすぐに乗り越えていきます。

もし停滞期が長く続くのであれば、学習が難しすぎるか、塾があっていないか、塾講師と相性が悪いか、発達に問題を抱えているかもしれません。

とにかく子どもを観察してください。

一生懸命勉強しているのに伸びないのか、何か心配事や不安を抱えていないか、友人関係は良好か。

口を出すのではなく観察です。親子の信頼関係があるのが前提です。

 

 

できないことを責めないでください。

偏差値が上がらなくても、子どもは成長しています。

形や数字で見えるものがすべてではありません。

今日できなかったことが、明日はできるようになるかもしれません。

子どもを見ていなければ、その成長はわかりません。

 

 

もし中学受験、高校受験に失敗しても人生が終わったわけではありません。

そもそも失敗だったのかも、結果論です。あたわった人生が幸せであればいいと思います。

第二志望の学校で、生涯の友に出会うかもしれません。

できないこと、足りないことばかりに目を向けるのではなく、子どもの素晴らしいところ、感謝すべきことに目を向けましょう。

きっと楽しい明日がやってきます。

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ポイント

  • 子どもの成績が伸びないときは、焦らず成長を見守ることが大切
  • 成績の停滞期には、親の懐の深さが試される
  • 受験の結果がすべてではなく、人生の幸せを考えることが大切

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この記事を書いた人

Be代表 岡部綾
学習塾を20年以上経営し、多くの親子の相談に寄り添ってきました。
親は皆、子どもを愛し、悩みながら子育てをしています。
どんな小さな悩みでも一緒に考え、より良い明日を過ごせるようお手伝いします。
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