子どもと向き合う時間

親子の時間と「良い親」のあり方
女性の社会進出にともなって、保育園、学童などにお子さんを預けているご家庭も多いですね。
なかなかお子さんとの時間が作れないとお悩みの親御さんがいます。
では、一日何時間お子さんと一緒に過ごすのが、良い親なのでしょう。
親は子どもに何をすればいいのでしょう。
基本は、温かいご飯とお布団です。
外で頑張ってきたお子さんが安心して過ごせる温かい家庭が基本です。
それは、あなたにとっても同じことです。
外で一生懸命働いてきたあなたが、帰宅して子どもの顔を見て、一緒にご飯を食べてお風呂に入る。
子どもが寝るまで絵本を読み、寝顔を見るとほっとしませんか?
会話とふれあいがエネルギーになる
仕事に家事に子育てと忙しいでしょうが、帰宅後はできるだけ子どもに寄り添ってください。
話を聞いてあげてください。
あなたも帰宅して誰かに話を聞いてもらいたいでしょう?
子どもも一緒です。
あなたの話も子どもに聞いてもらってください。
人の悪口でなければ、大丈夫。
「ママは、パパは、こんなことあったんだよ」
「ママ、パパ、頑張ってお仕事したよ」
そんな話をしてあげると、大人になって働くことを楽しみにするでしょう。
ネガティブではない話をしてください。
あなたの仕事上の失敗も、頑張った話にしてください。
大人も笑顔で頑張っていると理解するでしょう。
お子さんとの会話を楽しんでください。
日常のトラブルも「大丈夫」
なかなか上手くいかないこともあるでしょう。
忙しくてイライラして子どもと会話どころではない。
食事の支度が大変で、出来上がったら子どもが食べない。
お風呂に入りたがらない。
兄弟喧嘩が始まる。
泣きだす。
癇癪をおこす。
よくありますよね。
いいのです。それが日常です。
喧嘩をしても泣いても食べなくても、全部大丈夫です。
そこにイライラしなければいいのです。
子どもをコントロールするのは難しいし、すべきではない場合もあります。
でも自分の心持ちを変えるのは、子どもを変えるより簡単です。
アンガーマネジメントなど子育てに通用しません。
食べなければ食事は後回しにして、すべきことをしましょう。
喧嘩を始めたら、怪我をしない程度にいさめましょう。
兄弟喧嘩は数年すればなくなります。
お風呂も一日くらい入らなくても大丈夫です。
朝、シャワーにしたり、タオルで体を拭く選択肢を用意しましょう。
子どもが安心して育つ家庭とは
こう考えていくと、どうしてもしなければならないこと、
させなければいけないことは多くはありません。
子どもの安全を確保することが第一です。
ご飯を食べなくても子どもは寝ます。
もし夜中にお腹が空いて目を覚ましたら、小さなおにぎりを食べさせましょう。
夜中におにぎりを食べたことをいい思い出にするため、怒ったり叱ったりしません。
「あしたはご飯食べようね。今日はどうして食べられなかったのかな」
などと穏やかに話してみましょう。
きっと皆さん、もうされていると思います。
私がお伝えしたいのは、それで大丈夫だということです。
このコラムを読んでいただいている方は、子どものために心を尽くしているはずです。
大事なのは子どもと触れ合う時間ではなく、どれだけ子どもが安心できる家庭を作るかです。
子どもは家でエネルギーをチャージして、外へ出ていきます。
たっぷりの愛情をエネルギーにかえてもらいましょう。
そうは言ってもなかなか、と思われる方は是非ご連絡ください。

ポイント
- 子育てにおいて「どれだけ時間を共にするか」ではなく、「どれだけ安心できる家庭か」が大切。
- 日常のトラブルや困難も当たり前であり、親の心持ち次第で楽になる。
- 子どもの安全と愛情を守ることこそが、最も優先されるべき親の役割。
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