子育てと人生:親の成長と喜び

親がすべきこと
子育ては楽しく、かけがえのない経験だと思います。
私もシングルで子育てをして大変でしたし、困ったこと(冷蔵庫に卵しかないのにお金もない、家出した次男を探し夜中に自転車で市内を探し回った、入学金が足りない、三男が補導された、長男が高校で遅刻のチャンピオンになるなど、まだまだ書き足りない)はたくさんありましたが、思い出すことは楽しかったことばかりです。
これは嘘偽りなく本当です。
夜中に自転車で市内を走り回ったことさえ、いい思い出になっています。
息子にその話をしたら、家出したこと自体覚えていませんでした。
親の苦労、子知らず、です。
先日、「保育園で息子がお友だちを噛みます。どうしたらいいでしょう」というご相談がありました。
私の返答は割愛しますが、大人になっても友達を噛んでいる人はいませんよね。
たいていの悩みは、子どもが成長すると解決します。
そして新たな悩みが発生します。
兄弟姉妹が多ければ、子育ての経験値も上がり応用もきくようになりますが、子どもが一人の場合、初めてのことが続きます。
常に悩みが発生し続けることになります。3歳の時には3歳の、10歳の時には10歳の悩みです。
だれにも代わってもらえない一大事業です。
親は悩みながら、手探りで子育てをすればいいのです。
子育ての悩みは誰に相談する?
少子化の昨今、共稼ぎ、核家族で子育ての悩みを誰に相談していいのかわからないという声を聞きます。
近所に実家がある場合、目と手が多くなり助かりはしますが、子育ての環境が親世代違と違いすぎます。
今の子どもはデジタルネイティブです。2歳前から、スマホをスクロールしてYouTubeを見ています。
おじいちゃん、おばあちゃんはスマホの操作がやっと、ということもあるでしょう。当然、子育てに対する価値観も違うでしょう。
不安や悩みを相談、話せるとよいのですが、納得のいく答えが返ってくるとは限りません。
「母乳で育てなさい」「3歳まで母親が育てないとろくな大人にならない」と私も義母に言われました。
子育ての悩みを解決するために、ネットで調べる、ママ友に聞く、親に相談する、どれも正解です。
ネット上の間違った情報を真に受けても、民間療法に手を出しても、だれも責任を取ってくれません。愛するお子さんのために、どうか学習をしてください。
癌の標準治療と呼ばれるものは、抗がん剤、手術、放射線治療です。
これらは保険適用で症例も多くエビデンスもあります。
一方、最新治療は保険がきかず高額ですが、もしかして絶大な効果があり、根治の可能性もあるかもしれません。
でも、保険適用の標準治療にならない訳があります。
最新だから症例が少ないのです。
誰にでも効果があるとは、今の段階では言えないのです。
さて、あなたはどちらを選びますか? もちろん病気の進行具合や他の疾病との兼ね合い、経済状況なども鑑みて決断されるでしょう。
子育ては治療ではないし、多数決でもありませんが、ひとまず標準子育てはいかがでしょうか。
学校の先生の声に耳を傾けてみる。
それでも心配なら、スクールカウンセラーに相談してみる。
それでもだめなら、行政や医療に相談してください。
学校の先生が検査を勧めてくれたのに、いきなり民間療法や壺や印鑑に走らないでください。
残念ながら、あなたが滝行をしても子どもは変わりません。
隣の芝生は素晴らしく青々と育っているように見えるかもしれませんが、青々と育てるには苦労しているはず。近くで見るとそれほど青くないこともあります。
みんな一緒です。
あがいて悩んで、苦労しています。だからこそ、子育てを終えた時の達成感や、思い出も楽しいものになるのだと思います。
子育てはたいへんです! だからこそ、やりがいがあるのです!
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