学校に行く意味

不登校の言い分

私の大好きなRちゃんが、最近不登校気味です。

お母さまのお話によると、「私の人生だから、自分で決める」と言っているようです。

そうですね。その通りです。

Rちゃんを引きずって登校させるわけにもいきません。

でも、学校に行かない決断をするのであれば、行かない責任もデメリットも伴うことを、よくよく考えてほしいのです。

 

今お話をしているのは「頑張れば行けるのに、行かない場合」です。

「行きたいのにどうしても行けない」不登校は有料コラムの方に書いてあります。

今後も書き足す予定のあるテーマです。

是非、ご参照ください。

 

Rちゃんは中学校1年生ですから義務教育で、未成年ですから親の教育を受けさせる義務も責任もあります。

「好きにさせてくれ」と言われても、そうはいきません。

ご両親は一生懸命Rちゃんのことを考えています。

高校はどうするのか。私立か公立か。

日夜Rちゃんとの適切な距離を図っています

 

Rちゃんは学校に行けない理由を考えているのだと思います。

葛藤しているのでしょう。

「明日は行く」と言ったのに、朝になったら行けない理由を、まだまだ少ない語彙や経験で言語化するのは難しいことです。

 

私は、学校に行けない時期があるくらい、どーってことないと思います。

長い人生ですから、紆余曲折、回り道、寄り道があってもいいと思います。

ただ、ちょっと考えてほしいのです。

義務教育はタダで勉強させてくれる、短い期間ということです。

大人は、お金を払って勉強して資格を取ったりします。

それなのに、義務教育はタダで勉強ができて、学校に行けば友達がいて、温かい給食まで出るのですよ!

もったいないと思いませんか?

 

以前、不登校のYou Tuberが話題になっていた時期がありました。

無関係の大人が非難し、不登校の子どもたちは賞賛していました。

私は、You Tuberもお金稼ぎも、いずれできるのだから、学校に行けばいいのに、と思っていました。

私の意見も無責任な世間の声ですので、気にしないでください。

彼は7年間不登校で、中学校3年生の2学期から学校に戻りました。

学校は楽しかったと言っています。

今は通信制の高校に通っているそうです。

ちょっと安心しました。

学校に行かなかったからこそ、戻ったときに学校の価値を確認できたのかもしれません。

彼は、高校認定試験を受けているそうです。

普通に学校に行っていれば、受けなくてよい試験です。

彼のように努力ができる人であれば、いいでしょう。

学校に行かなかったつけは、自分で取らなければならないのです。

 

 

 

 

 

 

つけと責任

つけは学歴に差がつくということです。

中学、高校に行かなければ、自力で勉強をしなければ、学力がつきません。

大学入試も難しくなります。

今は全入時代で、贅沢を言わなければどこかの大学には行けるかもしれません。

でも、入試で自分の名前を書けば入れる大学であれば、就職は難しいでしょう。

アルバイトや契約社員、パートでいいのであれば、昨今人手不足ですから何とかなるかもしれません。

時給1260円を週40時間で一か月、20万円くらいです。

そこから住民税、所得税、年金、健康保険料を払うと、手取りは15,6万円くらいでしょうか。

実家暮らしでなければ、住居費、食費、水道光熱費、携帯代、被服費、交際費等の必要なお金を引くと、たぶん何も残らないでしょう。

もちろんボーナスなどありません。

老後の資金は貯められません。

年金だけでは暮らしていけないことは、周知の事実です。

現在不登校の子どもたちに、この説明したところで、そんな先の話は理解できないと思います。

 

自分のしたいことを仕事にして暮らしていけるのは、一握りの人間です。

その一握りの人間になるためには、勉強しなければなりません。

就職試験はほぼ大学の名前で、実力を計られます。

がんばって入学した大学名が、社会へのパスポートになります。

それは、「この人は勉強を頑張れたのだから、仕事も頑張れるだろう」という公式です。

勉強ができなければ、偏差値の高い大学に入らなければ、幸せになれないとは言いません。

でも医大に合格し、医師国家試験と言う国内最難関の試験に合格した医師だからこそ、信頼して命を預けることができるのではないでしょうか。

勉強して銀行員になった人だから信頼できるのではないでしょうか。

勉強も頑張れなかった人に、命や財産を預けないでしょう。

 

私や親が、こんな話をしても子どもの心には届きません。親は先生は社会は、というバイアスがかかっているからです。

そこで、この本を紹介します。

Amazon.co.jp: 17歳のときに知りたかった受験のこと、人生のこと。

Rちゃんに読んでもらって、感想を聞きたいと思っています。

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ポイント

  • 不登校のつけや責任は自分でとる
  • 学校はお得なところである

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この記事を書いた人

Be代表 岡部綾
学習塾を20年以上経営し、多くの親子の相談に寄り添ってきました。
親は皆、子どもを愛し、悩みながら子育てをしています。
どんな小さな悩みでも一緒に考え、より良い明日を過ごせるようお手伝いします。
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